りんご病

りんご病とは、ヒトパルボウイルスB19というウイルスの感染による病気で、個人差はありますが、両頬がりんごのように赤くなるのでりんご病いう名前が付きました。腕や足に出る事もあります。
初夏から秋にかけて、5才〜9才の子供がかかりやすい病気ですが、大人になってからでもかかることもあります。ウイルスの潜伏期間は約1週間です。その後、軽い発熱や倦怠感、筋肉痛などが起こることがあります。風邪かな?と感じることが多く、この時点ではりんご病とは気づかないのですが、実はこの時期が感染力が一番強い時期なのです。
その後、両頬にりんごのように赤い発疹が出てきます。発疹は腕や足にも出始めて、レース状や網目状になります。その後、1、2週間で発疹は治まってきます。発疹でかゆくなることがあり、かゆみが強い場合はかゆみ止めの薬を使いますが、それ以外に特に治療法はありません。安静にする必要もなく、普段通りの生活で大丈夫です。発疹が出て、りんご病だと分かった時には、既に感染力はなくなっているので、特に学校などを休む必要はありません。
特に心配する必要のない病気だと思われるりんご病ですが、妊婦さんには十分な注意が必要です。しかし成人では、6割〜7割の人が抗体を持っていると言われています。症状はなくても知らないうちに免疫ができているという場合があるわけです。なのでそれほど心配する必要はないかもしれませんが、自分が抗体を持っているか、はっきり分からない状態で、上の子がりんご病にかかったり、りんご病にかかっている子供と接触したりした場合は、産婦人科で相談するようにしてください。りんご病は”伝染性紅斑”ともいいます。

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「手足口病」

子供に多い夏風邪「手足口病」
子供がかかりやすい夏風邪の1つに「手足口病」という病気があります。
手足口病の原因となるウィルスは1種類ではなく、エンテロウィルスや、コクサッキーA郡ウィルス、など、複数のウィルスがあります。このため、一回だけでなく、何回も感染してしまうことがある病気です。
10歳以下の乳幼児や小児によく見られる「手足口病」ですが、大人でも感染することがありますよ。症状は、その名の通り、手のひらや足の裏、口の中、上あごなどに水ぶくれのような小さな発疹ができます。かゆみや痛みはあまりないのですが、大人が感染した場合は痛みを感じることもあるようです。
口の中の発疹は、破れて潰瘍状になることもあります。潰瘍によって、痛みが生じる場合があるので、そのような時は、熱いものや冷たいものなどの刺激物はなるべく避けて、口当たりが良く、消化の良いものを与えるようにしましょう。
最初のころに軽い発熱や、喉に痛みがある時があり、そのせいで食欲が落ちてしまうこともありますが、特別に治療をしなくても、自然に治る病気です。発疹があるために、他人の視線が気になるかもしれませんが、子供が元気ならば学校などをを休ませる必要はありません。
通常は1週間から10日くらいで治り、重症になることもなく合併症もほとんどない病気なのですが、まれに髄膜炎を伴うことがあり、この場合は入院が必要になります。また、ごくまれですが、急性脳炎などを引き起こして命に関わる場合もあります。高熱や嘔吐、頭痛を訴えている時は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

「とびひ」

子供に多い皮膚病「とびひ」
子供の皮膚病には色々なものがありますが、その中でもこわい病気に「とびひ」があります。
とびひはとっても感染力が強く、放っておくと火事の飛び火のように、またたく間に体のあちこちに広がってしまうので「とびひ」と呼ばれています。虫さされや湿疹、あせも、傷口などに黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌が感染して、水ぶくれやかさぶたを作ります。
とてもかゆいので、かいたりすると、中の菌が飛び散り、他の皮膚に感染して次々に新しい水ぶくれをつくっていくのです。虫刺されやあせもができやすく、湿疹が悪化しやすい夏に多い皮膚病ですが、最近では1年を通して見られるようになりました。プールに入ったり、菌のついた手で他の子供に触れたりすると、他の子供にも感染させてしまうので、注意が必要ですよ。
とびひになってしまうと、抗生物質を塗ったり、水ぶくれをガーゼで覆って処置をします。このガーゼで覆う作業は、箇所が多いとすごく大変です。特に小さい子供の場合は、じっとしていてくれませんし、幼児にとってもガーゼをはっておくことは苦痛になるからです。とびひは広がってしまう前の早期治療が重要になってきます。 広範囲に広がって塗り薬だけでは追いつかないときは、抗生物質の内服薬も処方されます。
塗り薬だけでは治らないので、しっかりと飲ませるようにしましょう。数日すると乾燥してきますが、治ったからといって、あまり早く内服を中止すると再発する場合があります。医師の処方を守るようにしましょう。
とびひは、初めてかかる人は、とびひだと気づかない場合も多いものです。水ぶくれやかさぶたを何だろう?と思って絆創膏で処置をしてしまう場合もあります。すると逆に菌が増殖しやすい環境を作ってしまうことも多いです。夏場の皮膚疾患には特に気をつけ、異常をみつけたら早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

ふるさと青汁

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